日本バス情報協会では、GTFSデータ、公共交通オープンデータの普及に向けて議論と活動をしてきました。次のような成果に結びついています。
標準的なバス情報フォーマット第3版の作成
- 国土交通省では2021年7月に標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)第3版を公開しました。
- 日本バス情報協会のメンバーはこの仕様改定の検討会や技術検討会に参加し、GTFS仕様との整合性やグーグル公開に求められる品質に適合する仕様作成に貢献しました。
GTFSデータ作成ツールの発展
- 日本バス情報協会のメンバーによりGTFSデータを作成する無償のエクセルツール(見える化共通入力フォーマット、標準的なバス情報フォーマット作成ツール)が公開されています。
- これらのツールはGTFS-JP第3版への対応や機能の追加が続けられています。また、無償で利用できマニュアルも充実していることから、市町村やバス事業者が独自にGTFSデータを作成・公開することに貢献しています。
GTFS仕様の改定、validator(GTFS評価プログラム)の改良
- GTFSの仕様には、乗り場(stops)に乗り場番号(platform_code)をつけると親停留所を定義する必要がありますが、親停留所は建物である必要があり、日本の実情と合わない点があります。日本バス情報協会では、GTFSの仕様を管理する国際組織であるMobilityDataやGoogleと、仕様の改定に向けた議論を行っています。
- また、MobilityDataではGTFSデータを評価するプログラムであるvalidatorを開発していますが、IDに日本語文字などの非ASCIIの仕様を認めるといったvalidatorの改良に参画しています。
JCOMM等への出展
- JCOMM等の公共交通の発展を目的とするイベントに出展し、GTFSデータを始めとする公共交通データの普及やそれによる公共交通の利用拡大等の取り組みの普及に貢献しました。
国土交通データプラットフォーム
- 国土交通省では国土・経済活動・自然現象に関するデータを検索、表示、ダウンロードできる国土交通データプラットフォームを公開しています。2021年度からこのプラットフォームにGTFSデータを加える開発が進められており日本バス情報協会のメンバーが協力しています。
- また、GTFSデータを登録しプラットフォームに提供するとともに、GTFSデータの流通を容易にするためのGTFSデータリポジトリの開発を進めています。